エンペラーけんじ
「エンペラーけんじ」は、戸塚たくすが自身のブログ「伝説のきりかぶ」にアップした漫画作品である。
最初にアップされたのは2010年9月16日の「【放棄作】 4コマ『エンペラーけんじ』」という記事においてで、この時にアップされたのは4コマとしてのバージョンである。後に週刊少年ジャンプ編集部への持ち込み用として同設定・同主人公のストーリー漫画に内容を変えたバージョンがアップされた(尚、どちらのバージョンも結局持ちこみはされなかった)。
以下が、そのアップロードされた内容である。
「エンペラーけんじ」4コマver
「エンペラーけんじ」4コマverへのたくすコメント
概要 4コマギャグ漫画。
ほぼ下書き状態(ペン入れ、トーン未処理)。
出版社に持ち込む完結作品を仕上げよう、 という事で描き始めましたが、 途中で放棄したので一般公開します。
19pの構想だったが完成は7pまで。
放棄した理由
・4コマは4コマごとにオチが要るのでストーリー展開に不適
・シュールギャグは描いている途中で自信を無くす
・物語のテーマに魅力を感じなかった
・要するに「これじゃダメだ」と思った
・描いてる途中で、ガチのストーリー漫画が描きたくなった
※現在は、同タイトルのストーリー漫画(読み切り31p)の制作に当たっています。 それでは、期待せずに、平穏な気持ちで、マッタリと読んでください。 感想を貰えれば喜びます。
「【放棄作】 4コマ『エンペラーけんじ』」より(※ブログもキャッシュも消されてるのでリンク先ははてなブックマーク)
「エンペラーけんじ」ストーリー漫画ver
解説
……読めば分かる通り、内容としては「オーシャンまなぶ」のリメイクである。
主人公がコウテイペンギン(エンペラーとかけた激ウマギャグ)になってはいるものの、世界設定をそのまま「まなぶ」から流用している他、4コマverでは最初のまなぶ対スネひょんの戦いの展開をそのままキャラを変えてなぞったりしている。戸塚は第2回ネーム大賞に応募した「アニマル大戦」でも同様のことをやっていたが、他に引き出しはないのだろうか。
恐らく、当時の戸塚はいきあたりばったりで描いていた「まなぶ」の序盤を気に入っていなかったのだろう。故に、商業化を意識するにあたって「まなぶ」をブラッシュアップして「けんじ」に変えようとしたというわけだ。だけど結局持ち込みをしなかったどころか、完成させないで投げ出したのが何ともたくすらしい。
ともかく、そうした経緯も含めて、実にタクオリアス溢れる漫画だと編者は「けんじ」を評価している。
- 最終更新:2021-05-26 20:21:00